げいむすきお伝(種本)~DQX~

アストルティアにおける吾輩の軌跡を全てここに記す。この記録を読んでおる貴公は幸運である。なぜなら勇者すきおの偉業を後世に伝える役目を担うことができるからである。この記録を種本とし、各々の「げいむすきお伝」を完成させてもらいたい。

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吾輩は人間をやめさせられた。

吾輩はげいむすきおである。
ついこの間まで人間であったのだが、現在はウェディである。

おそらく貴公には吾輩の言っている言葉の意味はわからぬであろうが、事実そうなのである。

もう少し詳しい話をするならば、吾輩がまだ人間であった頃、エレーネの村という所で妹げいむいやよと二人、暮らしておった。

それはもう平和な村であった。平和を絵にかいたような村であった。

しかし、ある時その平穏はうち破られた。
本来、結界の力により入ってこれぬはずの魔物が村に入り込んできたのである。



この一匹は軽くいなせたものの村の結界の力が弱まっていることは確実であり、村に滅びの日が訪れるのもそう遠くないと感ぜられた。

だが、村の預言者的存在の老婦の言によると、一つだけ助かる道がある、テンスの花を手に入れろ、とのことであった。

どういう仕組かはわからぬが、テンスの花を手に入れさえすれば、滅びの道から救われるらしいのである。

よって、吾輩は村の腕利き一人と妹の計三人で、その花を求めて、清き水の洞くつへと向かった。

途中、幾匹もの魔物を目にするが、魔物といえども同じ土地で生活をする者、無駄な殺生はせぬ方がよかろうと思い、華麗な足取りでかわし、先へと急ぐ。

ようやく洞窟の最深部、テンスの花咲く太古の泉へと辿り着いたところ先客がいた。
それだけならよいが、この先客は「エレーヌの民は時間を操る」だとかなんとかわけのわからぬことを言いながら襲いかかってくるのである。

言っている意味が全く分からず恐怖を感ずる。



この戦い、結果を言えば、惨敗であった。

魔物を躱して生きてきたのが仇となった。
戦闘の経験が圧倒的に足りなかったのである。
加えて、回復アイテムもなく、勝てる要素がなかった。

例え魔物と言えども殺すのは不憫だと思い戦いを避けてきたが、その時より吾輩は鬼になる。
魔物と見れば切りかかり、剣の錆とし、我が血肉としていく。
吾輩はめきめきとその頭角を現していったが、妹はレベル3から上がらぬし、シンイもレベル7から変わらぬようであった。

そして、村で薬草を大量に買い込み、再度、謎の先客、魔導鬼ベドラーに挑戦した。



当然、圧勝であった。

こうして、テンスの花を手に入れた吾輩らは意気揚々と村へと帰ろうとしたが、村の方角から火の手が上がるのを目撃し、嫌な予感を抱きつつ、帰路を急ぐ。

嫌な予感は見事に的中し、平和を絵にかいたような村が、地獄絵図へと変化していた。

必死に状況を理解しようとしていたところに火球が飛んできた。
今まさに妹がその餌食になろうという瞬間、時が止まった。
時が止まり、次の刹那、妹は消えた。

理解の範疇を超える出来事ばかりが続き、何も抗うことができないまま吾輩は暗闇に包まれ死んだ。



ここまでが「ついこの間まで人間であったのだが」の部分である。

明日は「現在はウェディである」の部分を説明しようと思う。

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